2018.09.22更新

表在性壊死性皮膚炎の続報

東京の方からこの病気の問い合わせのメールを頂戴していた。

夏ボケのリハビリを兼ねて、続報を記載します。

4月に本症を発病した柴犬のコロは実はこの7月19日に15歳で死亡しました。

腎不全、肝不全、心不全で天寿を全うしました。

老衰といってもいいでしょう。

では皮膚病はというと。実はだいぶ良くなって、天国に旅立ちました。

当初はステロイドと抗菌剤、リバフィット(肝庇護サプリ)を使い、オゾン水での患部消毒を行いましたが、あまり改善がなく、

漢方薬サプリ(イスクラ産業 潤華 露華)とオゾンバブル(極美ジャパン ラテスパ)で患部の洗浄、ベスチキンやキトサンの被覆材を投与したが

それでも一進一退。温故知新で思い出してアエラ工房のティートリ−のクリームを使いましたところ、改善。みるみる傷が縮少。

7月上旬から衰えてきて、10日頃から寝たきりになり、静かに19日息を引き取りました。

5月14日オゾンバブル浸潤

/wp-content/uploads/R0016651.jpg/wp-content/uploads/3b8910ae88bebf1c04e7a67c1632bff1f6264c20.jpg/wp-content/uploads/3b8910ae88bebf1c04e7a67c1632bff1f6264c20.jpg

6月28日一進一退(右良好、左?)

/wp-content/uploads/R0016673.jpg/wp-content/uploads/R0016680.jpg

7月5日(左かなり改善する。)

/wp-content/uploads/53fb9ff3ba518e0bf9182eecd7d5f179e70947ce.jpg

/wp-content/uploads/R0016684.jpg

結果的にはアエラ工房のティートリ−オイルのクリームが効力を発揮した感じですが、但し、漢方薬、抗菌剤、オゾンと多面的重層的治療が良かったのかと思います。

代替療法は経験則が物を言います。アエラのティートリ−オイルは古くから代替療法をやる獣医師では使われています。当院も20年前から導入して、応用していましたが、最近はあまり出番がなく

忘れ去られていた過去のレガシーでした。今回、真に思い出して使ってみるとなかなかでしたね。温故知新。代替療法は伝統医学の側面も多く継承しています。新技術に飛びつくだけじゃなく足下や歩いてきた足跡も大切なことなんだなと改めて、気付かされた症例です。合掌。

投稿者: 南原ペットクリニック

2018.09.19更新

酷暑の総括

今年はひどい暑さでした?現在、9月の中旬ともなり、田んぼの稲も実り、穂が垂れてきてもまだ暑い。半袖で十分対応可能。だいぶ朝夕の気温が落ちてきたけどなんかまだ夏の名残りが処々に見受ける。今年の夏は知人、友人の父、先輩と人も動物もだいぶ亡くなりました。自分達が死ななかっただけで儲けものでした。昨年、社長が倒れてしまいましたが、今年だったら確実に亡くなっていたなと思う今日この頃。どなたかの本のタイトルですが、「死ぬこと以外はかすり傷」真に今、私の脳裏に焼き付いています。生あるものは必ず死へと向かいますが、生と死を分ける境目は一体何なのか?もうダメかなと思ったワンちゃんや猫ちゃんも、一、二度加療のみで復活する子。あっさり逝く子やタイミングや間が悪く加療が遅れ、手遅れなケースなど。運や宿命と一言で言い切れない、もやもやとした感情や思念に秋の私はとりつかれている。ナンだろうなぁ?何があるのかな?神の見えざる手なんかな〜?人生後半戦で持ち時間が少なくなってきた壮年期の私は、秋の彼岸にもやもやしている。これじゃ、総括できないじゃん!

/wp-content/uploads/IMG_4958.jpg

/wp-content/uploads/8e2652a5b10028009e271adb6696a5cc3b889169.jpg

投稿者: 南原ペットクリニック